2014年1月27日月曜日

NYに戻ってきて。





空港を降りたら雪国だった。
川端康成よろしく、そのままこの通りです。東京で2週間ぬくぬくと湯船に浸かった後の北米の冬。ふやけきった体にはかなり応えます。緯度はちょうど青森あたり。体感気温マイナス20度なんて、熊やペンギン用の気温であって、全くもって人類には適していません。namahage氏もびっくりでしょう。

『やっぱー、冬服の方がおしゃれできるから夏より冬が好きかなー!』
とたまに耳にするこの手の言葉。
いやいやいやいや。
個人的には、この気温で色合いやらサイズ感やらを気にしていたら、たぶん手遅れだと思います。
どれだけ着太れるか。これに限ります。

寒い、痛い、感覚が無い、心地がいい、眠たい。この順番で訪れるであろう、人間の寒さに対する感覚。
心地がよくなってきたら、さぁかなり危険。荷物をまとめて帰国しようと思います。幸い今はまだ、痛いと感覚が無いの間くらいです。



でもこんな極寒の中一つだけ綺麗だなと思う事があります。
それは、街を彩る雪の風景。
街灯の光を乱反射しながら地面に降り積もる雪。人々は足早に家路を急ぎ、凍ってワイパーが動かなくなった車はまるでおもちゃの様に道路の脇に。忙しい街を包み込むように降る雪にしばらく見とれていると、つい自分が大都会にいる事を忘れてしまいそうになります。
日本にいた時は、雪の種類なんて気にも留めた事はなかったけど、ここに降る雪は日本のものとは何かが違います。水分の量が違うのか、握っても手の中で崩れ落ち、空中でキラキラと輝きます。
銀世界。積もった後はまさにそんな言葉がぴったりです。

次の日になり、駅へ向かう人々が足跡をつけ、泥を吸って茶色くなってしまうのかと思うと少し悲しくなります。
眠たくもなります。あぁ危ない。

忙しい中日本で会ってくださった方々、髪の毛をやらせてくれた方々、ありがとうございました☆
またこっちでしばらく頑張ります☆

ご近所の方々の雪かきの音で起こされるのにはまだ慣れません。


                                次男

2014年1月4日土曜日

年末年始のこと。



あけましておめでとうございます。

NYで過ごす初めての冬が始まって早数ヶ月。

ことNYのDecemberは日本の12月より師走という言葉がぴったりです。

夜が長くなり、気が付いたら、いつの間にか流れる音楽が変わっていて、街には来たるクリスマスに備えて大忙しに買い物を済ませる人々の群れ。
イルミネーションに導かれるがまま、人通りの多い五番街を、わがままな足取りでお目当てのお店に歩いて行きます。良いものを安く買いたいのは皆同じ。

両手に満足な重さを感じるまで、寒空を練り歩きます。
そしてほっと一息。
買い物も終わり、吐く息が真っ白になる年末には、世界中から旅行者が街に押し寄せます。
荷物を詰め込み、電車に揺られ、飛行機に乗って。

かじかむ手で地図を広げて「excuse me!!」街角でよく見かけるこの風景も、おもしろいことに旅行者同士で道を訪ねあうこともしばしば。
旅の目的はもちろん、無数の光に飾られた大きなもみの木と、世界の交差点での新たな年の始まりを祝うため。





ちなみTimes Squareでカウントダウンをするにはオムツが無いと大変みたいです。

あそこに集まる人々が全員知っているかは定かではなく。。緊急事態はどうしているんでしょうか。


寒さがマイナスに近づいてからのNYは目まぐるしくスピードを上げて、あれよあれよと言う間に年がかわります。
そして二日からけろっと何も無かったように働き始める人々。日本人としては余韻も何も無い彼らに少し拍子抜け。個人的に気づいた事は、お正月ほど日本を想う気持ちが強まる日は無いということ。そうです、これによって引き起こされるのは軽いホームシック。


あー、入浴したい。

お蕎麦をたべたい。
高校サッカー観たい。


ということで日本に7日に到着します。

少しの間います。
一杯ひっかけましょう!チョーヤ(梅酒)が大好きです。
今年もよろしくおねがいします。


小駒聡