2014年10月24日金曜日

じゅめそびゃん

中秋の米。
こめじゃない。
アメリカはNY、最近は月がなんともおぼろげに黄色く綺麗でした。
ぐさっと、エンパイアステートビルに突き刺さりそうです。
空を見上げながら、秋を含んだつんとする空気を吸って、いっそこのまま鼻炎も治ったらいいのにと本当に思います。
しかし一年くらい前にも同じような事を書いたけど、なんで外人さんて半袖なんでしょ。
今、このシーズン。
D・スペクター氏もきっと日本で半袖だ。

北に向かうと寒くなるのが地球の常識。
動物達は本能的に知っているし、北に行けば行くほど毛で覆われた動物が増えてくる。
残念。ハゲタカは寒いところでは生きれません。
人間も同じで、緯度を北に超えれば一枚また一枚と重ね着を増やさなければなりません。でも増やせば行ける。ずんずんずん、いくらでも北に。
最近思った事は、世界中の景色を見れるのはヒトしかいないということ。幸運です。
ハゲるかも知れないけどヒトでよかった。

少し前に休日を利用して行ってきたカナダのケベック州とNYの気温の差は、重ね着1枚くらいの差でしょうか。
ばびゅんとまっすぐ北に車で6時間。
国境を越えると標識がフランス語に変わるから厄介です。

けやきのき。
メープルの名前で親しまれるこの木の葉を国旗に掲げる国カナダ。

もともと住んでいたのは先住民。
のそっとそこにやってきたのはフランス人とイギリス人。

二つの大国が大砲を交えてからは時が経ち
今でも色濃く残るヨーロッパの町並みと
広がるのは大きな自然とメープルの香り。

ローレンシャンの山々に分け入り、耳をすますと聞こえてくるのは
キツツキが木々を叩く軽快なリズムとけやきの葉がすれる音。

そんな自然と街とをつなぐのは、メープル街道という文字通りけやきに囲まれた道。望むは森。

鹿飛び出し注意!の看板を横目に
すれ違う車のナンバープレートに刻まれているのは

<Je me Souviens/わたしはわすれない>

という言葉。

意味は、過去から受け継がれてきた伝統わすれないということ。らしい。

発音はおそらく、じゅめそびゃん。

深呼吸。
狙うは秋から冬の境目の
木々が紅く燃えるように染まるその瞬間。
吐き出すのがもったいない。

叶うなら次はもっと北に。
オーロラを観にアラスカに行ってみたいです。






2014年10月3日金曜日

みるみるうちに

おっくとぅーばー。

秋ですが、みなさんいかがお過ごしですか。

涙ちょちょぎれながらも太鼓の音やヒップホップに別れを告げて、黒人の多いハーレムを後にしました。

数ヶ月。
楽しい思い出もたくさんありますが、バスで黒人のおばちゃんにお腹でばいーんと突き飛ばされるのはもうごめんであります。


ということでまたまた引越しですお引越し。荷物畳んでほいほいほい。
慣れ親しんだクイーンズに戻り、落ち着いた日々を送れそうです。


さてさて、長い人生、ふとした時に耳を通り過ぎた曲が一生聴いていく曲になったりすることがあります。

場所も同じく、昔訪れたNYの街。
まさかここで何回も季節を巡ることになるとは思いもよりませんでした。

二回目の秋、そして冬へ。



夜が増え、もうそろそろお化けかぼちゃが街をオレンジに染める季節です。




新しい最寄り駅 woodside