2013年8月28日水曜日

街と印象

ふと


上を見上げると、高層ビルが我こそはと高さを競うようにたっていて、
下に目をやると、無数にこびりついたガムの黒いあとや、道路の脇のにごった水たまり


その水たまりをよけるように、モノの良さそうなジャケットに身を包んだ紳士が颯爽と歩いていて


その横で、物乞いが、小銭を求めて紙コップを揺らして呪文のように何かを唱えています


そのかすかな声をかき消すように大きな音をヘッドフォンから漏らして歩いて行く黒人の青年や、スペイン語を声高々に喋る肉体労働者たち



彼らの生活を支える時刻表の無い地下鉄に乗れば、世界中からの人々が七人一列に座って同じ方向に向かっていて



まるで世界を今まさに巡っているかのような錯覚を覚えます




電車を降りて、教会に向かう人、モスクに向かう人、寺院に向かう人



祈っている事きっとは同じことで



何かあるたびにOh,My God!!この街にいる人々が口癖のようにいうこの言葉



そのGodも人によって様々で




だけどきっと祈っている事は同じ事







ハドソン河に夕日が落ち




夜になれば、昼にためた光を一斉に放つようにネオンが輝き始め、旅行者の心を奪い、



けたたましいクラクションの音も夜を彩るようによりいっそう響きはじめます



昼間に見上げたビルの屋上ではパーティーが開かれて、眠らぬ夜がシャンパンとともに始まり


地下では出会いと音楽を求めて集まった人々が思い思いに踊ります




そして



新しい流行がうまれるブルックリンの夜が終わる頃、世界経済を支えるウォール街の朝が慌ただしく始まります







これが今の僕の目に映るこの街と印象です。



しばらく時が経てばこの印象も変わってくるんでしょうか。






外も半袖では涼しくなってきた今日この頃です。

2ヶ月この街に住んで、ようやく日々の生活が日常と呼べるようになってきました。

お気に入りの場所も増え、うまく暮らしていく知恵も少しずつついてきました。

そんな中、改めてこの街について思う事。

それは一言で言えば、いかに様々な人や文化が”共存している街”かという事です。

街に出て、まわりに目を向けながら歩いてみるとおもしろいほどにこの事を感じさせられます。

先進国とはあまりにも呼べない不便さがあったり、物価や家賃の高さに悲鳴をあげそうになる時もありますが、まだまだ見るところがたくさんある街だなと思います。



是非遊びにきてください。


どなたかカントリーマァム送ってください。









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